Pinocoの英吉利（イギリス）・仏蘭西（フランス）　見聞録

「人生は旅のごとし」と言ったのは松尾芭蕉だったでしょうか。2006年秋、Pinocoは友人達とイギリス・フランスにアンティークの買い付けに行ってきました。フランスは2度目だったのですが、実はイギリスは初めて！マルコ･ポーロが「ジパング」（日本）にやってきて「東方見聞録」を記したのに倣い、Pinocoも異国で見たこと聞いたこと感じたことの一部をまとめました。その都度思い出したことを随時、写真とともに加えていきます。それでは。。。Enjoy!

*イギリスのページ*
 イギリス

（正式名称はグレート・ブリテン及び北方アイルランド連合王国)
面積　２４万３０００平方km(日本の約2/3)
人口 5923万人（日本の1/2）
首都　ロンドン
　国家元首　エリザベス２世（ウィンザー朝1952年〜）
首相　ゴードン・ブラウン
フランス

（正式名称はフランス共和国）
面積　５５万２０００平方km
人口　５８３８万人（日本の1/2）
首都　パリ
大統領　ニコラ・サルコジ
 *フランスのページ*


ある夏の日、パリで。。。。。。。。。（我ながらクサイタイトルだ。。。）
脚本　Pinoco

登場人物
T氏、Y子（この二人は夫婦）、K子そしてPinoco（以下T,Y,K,Pと省略）
舞台
パリ･ノルド駅

「じゃあパリで会おうね」
と約束をして、１人と３人は、それぞれ機上の人となりました。K子ちゃんだけANAのチケットが取れなくて、同じ飛行機に乗ることが出来なかったのです。そして14時間後、奇跡が起きたのです！9月2日お昼すぎのノルド駅（通称北駅）、パリ。向こうからやってくるのは半日以上前に別れたK子。
「あっ！いたいた！」
「きゃ〜！ホントにパリで再会だわ！」
「なんてろまんちっく！」
そしてハグ・ハグ・ハグの嵐。私たちのボルテージは一気に上がりました。

「わかりやすいところで待ち合わせしようね」とは提案したものの、ノルド駅なんて行ったことないもん。
「じゃあ誰でもわかるところ！『ル・トラン・ブルー』っていうレストランが有名らしいよ！」
「じゃあそこにしよ！」（でも行ったことないぞ。。。。）
「入り口がたくさんあったらどうする？」
「じゃああと一歩足を踏み入れたらウェイターさんが寄ってくるようなところで会おうよ」
そうして会えた私たち。まさにパリのミラクル（しつこい？）。
「せっかくだから、お昼ここで食べよ！」
「うんうん♪」
そして入ったル・トラン・ブルー。大統領も顧客だという有名なレストランだったのですが、英語は通じず。それでもゼスチャーで必死に会話をすると（おなかがへってるからこっちも必死）「予約がなければ一時間待ち」とのこと。私たちが必死こいて交渉している間、T氏は店内を見回して絵天井をパチリ。「写真撮影禁止」ってあるのに、注意する間もあらばこその早業！
TGV（フランスの新幹線ですな）に乗らなきゃいけないのに、一時間も待て
ないよ。。。。。ということで、JR上野駅で言えば「サンディーヌ」（え？知らない？）みたいなところに入って適当に頼みました。お初のフレンチです。時間がないのによくわからない私たち、スターター（前菜）からメイン、デザートまでフルに頼んでしまった。。。。人間の食欲とは恐ろしい。。。。ところがこれがおいしい！
「駅のレストランなんて、日本だったらせいぜいカツカレーだよ？」
そうして私たちは、美食の国フランスのとりこになってしまったのです。おお、トレビアン！



登場人物
T氏、Y子（この二人は夫婦）、K子そしてPinoco（以下T,Y,K,Pと省略）
舞台
パリからマルセイユへ向かうTGVの中

パリ・ノルド駅での奇跡の再会から1時間後、私たちはマルセイユへ向かうTGVの中にいました。
「あー暑い！クーラー効いてないんじゃないの？ところでこの電車に乗るとき、改札通らなかったね」
「あ、ほんとだ。でも乗れたんだからいいじゃん。きっとあとで駅員さん、まわってくるよ」
「ねえ、まじでこの電車暑いんだけど。隣の車両、きんきんに冷えてたよ」
そこへ駅員さんがまわってくる。しかし検札はしない。
T氏「オレがちょっとあの駅員に言って来てやるよ」
全員「うんうん！クーラー効いてないって言って来て！」
T氏、黙って席を立ち、駅員の方へ近づく。すれ違いざま
T「あ〜暑い暑い！クーラー効いてないなあ！」（もちろん日本語）
駅員「？？？ーー;;;」
T「だから暑いんだってば！」（これももちろん日本語）
駅員「＃＄ё★дЭлбX.......？」
T「言ってきたよ。今調整するって」（ほんとか。。。？日本語通じたのか。。。？）
全員「良かった〜！じゃあもうすぐ涼しくなるね！」
ところが一向に涼しくならない。しかし、T氏の必死？の嘆願が効いたのか、駅員さん２人がなにやら電気系統をいじくっている。でもやっぱり暑い。半ば諦めたPinoco,トイレに立って席に戻ると、冷えたミネラルウォーターがペットボトルに入っていくつか配られていた。
T氏「クーラー直らないから、これサービスですって」（ほんとか。。。？フランス語わかったのか。。。？）
P「ええ〜！まあいいや。ところであなたの日本語、通じたの。。。？」
T氏は涼しい顔でお水を飲んでいる。このあとロンドンでもタクシーの運転手さんに「ヒースローまで」と日本語で頼んでいた。
（「ヒースロー」はHeathrowと書き、ｔｈとｒの発音が難しいのだが。。。。）
しかし恐るべし、T氏！これからどんなことがこの先待っているのか。。。。。
（ところで検札ですが、やっぱりありませんでした。ただ乗りできる?!）



登場人物
T氏、Y子（この二人は夫婦）、K子そしてPinoco（以下T,Y,K,Pと省略）
舞台
マルセイユからパリへ戻るTGVの中

今回は行きとは違って少しだけクーラーが効いている。楽しかったが少々疲れた私たち、それでも行きとは違った景色に興奮しまくり。車窓からばしばし写真を撮っている。ふと気づくと、通路をへだてた隣の席には見事なブロンドのマダムと若いイケメンが隣同士で座っている。
P「ねえねえ、あの二人どんな関係だと思う？」
「う〜ん、親子？」
「だって普通向かい合って座るよ。だから恋人同士だよ」
「もしかして不倫?!」
。。。。。。。。。。妄想が広がる私たち。。。。。。。。。。。。。ーー;;;;;
しばらくしてPがトイレから戻ってくると例のイケメンがいない。
P「あれ？あのイケメンは？」
K「向こうでかわいい女の子をナンパしに行ったよ」
P「ええっ？マダムはどうなるの?!」
見ると隣のマダム、一見何事もなかったかのように外の景色を見ている。
P「内心穏やかじゃないよね、きっと」
。。。。。。。。。。。妄想が広がる私たち。。。。。。。。。。。
しばらく妄想することに疲れた私たちが一眠りして起きると、もう列車は駅に着いていた。
P「あれ？もう着いたの？ここで降りるのっ？」
Y「あのイケメンに聞いてみようよ！」
見るとイケメン、既にマダムの席に戻って下りる仕度をしている。
マダムとイケメン、そして女の子が一見仲良く３人で降りて行った。ぬぬっ！イケメンをめぐる女2人の戦いかっ?!
K「結局あの３人、親子みたいだよ。よく似てたじゃん」
な〜んだ。だったら一緒に座ってよね。。。。。
妄想することにちょっぴり疲れた私。
しかしルーブルではさらに妄想の世界が広がることになるのだった。。。。。。



登場人物
T氏、Y子（この二人は夫婦）、K子そしてPinoco（以下T,Y,K,Pと省略）
舞台
ルーブル美術館前

朝早く着きすぎたルーブル。4人でクロワッサンを食べながら開館を待っていると、男性二人が並んでジョギングしている。
「きっとあの二人、恋人同士だよ」
「うんうん。朝早くから二人でジョギングしてるもんね」
「ねえ、じゃああのスーツ来たおじいさんは愛人宅からの帰りとか。。。。？」
。。。。。。。。。。。。。。。またまた妄想が広がる私たち。。。。。。。。。。。。。。。。。
それからは事実を素直に受け止められない人間になってしまいました。
しかし、私たちのよからぬ妄想はまだまだ続くのであった。。。。