一般的にマニアの間では、巷（ちまた）で売られることのなかったショップの什器や備品は、数が少なく手に入りにくいために、垂涎の的であります。このホーローもそのひとつ。それでもこのトレイが特に日本人に人気なのはなぜ。。。。？とアメリカ人ディーラーさんは首を傾（かし）げます。彼女のご主人はイギリスのケンブリッジ出身で、まさにこのソーセージのお膝元。地元では、年配の人が「昔よく食べたな」とノスタルジーに駆られてこのペールソープのロイヤルケンブリッジソーセージアイテムを求めるのだそうです。夏のある日、ワン子のお散歩をしていると、近所の友人が庭に咲いていたひまわりを何本か切ってくれました。ホーローのピッチャーにいけるまでこのトレイの上でスタンバイ。時代が変われば用途も変わります。もしもホーローがおしゃべりできたなら、その胸のうちを聞いてみたいものです。