クロテッドクリームのポットです。左３つが黒文字、真ん中はグリーン、紫、そして茶色。こんなにバリエーションがあるなんて、さすがは紅茶（スコーン）大国イギリス！クロテッドクリームは普通のクリームよりもねっとりと濃く、色はまさに「クリーム」色。アフタヌーンティーに欠かせないスコーンにつけたり、紅茶に入れて頂くのがイギリス式です。もともとはイギリスのデボンシャー地方で作られました。そのために、多くのポットの文字には誇らしげに「DEVONSHIRE」（デボンシャー）という文字が躍っています。日本でもあるメーカーがクロテッドクリームを製造しましたが、牛の種類、ひいては牛が食む草の種類、またまたその草を育む水、そして土の、イギリスと日本の決定的な違いはいかんともしがたく、日本ではどうしてもイギリスのようなクロテッドクリームを作ることができないのだそうです。やっぱり本場に行って、スコーンとクロテッドクリーム！ということなのでしょう。写真の右から2番目、パープルのポットは汽車の絵からわかるように、食堂車で使われていたクロテッドクリームのポットなので、数が少ないそうです。その左、グリーンのポットは裏に牛さんの絵が描かれています。こちらも大変レアなお品。クロテッドクリームポットの美しさに、イギリス人の「紅茶の文化」としてのこだわりと誇りがうかがい知れます。