もっとも人気のあるBread缶３種です。左前はとっても小さな、私の知る限り一番小さな缶で、存在さえ知らない人も少なくないでしょう。余りにもレアなために名前もありません。ここでは区別するためにパン1斤用Bread缶と呼びます。片手の手のひらに乗せただけでも充分バランスが取れる横幅20センチ＋ほどのサイズ。両側のとってはへこんでいます。その右、俗に一人用などと呼ばれていますが、２斤用と言うことにしましょう。左の1斤用が小さいので大きく見えますが、実はとても小さな正方形タイプ。いずれも文字は黒の焼付け、イギリス製。さて、フランスの友人は「イギリスのものはugly（醜い）だ」と言います。もちろんフランスの、ロココから連綿と伝わる装飾的な芸術様式から見れば、イギリスのものは多少あっさりした実用本位なデザインだということは否めません（時代によっては特に家具はゴシック的な（過剰装飾的な）様式も持っていましたが）。しかし、シンプルなキッチンアンティークには、清潔感、気品、潔ささえ感じます。私が彼に「ヴィトンのバッグを持っている」と言うと、「それはいい！あのuglyなイギリスのホーローなんか買うよりよっぽどいいよ」と言います。ヴィトンとアンティークを比べる？なんかイギリスに個人的恨みでもあるの？それとも超愛国主義者？と思いましたが（＾＾；）、これは彼個人の嗜好というより、英仏100年戦争以前から続く隣国イギリスへの歴史的・政治的な確執と、ヨーロッパの盟主たろうとするフランスの、ライバル国イギリスに対する偏執？がもたらす、フランス人として彼の中の遺伝子がそう言わしめているのだと密かに思っています＾＾；。あ、でも誤解のないように。。。彼の名誉のために言っておきますと、そのほかでは彼自身はとてもナイスガイなのですよ*^-^*