シルバースプーンです。シルバーの魅力は「銀のあたたかみ」と彫りの美しさ。（手前中央から時計回りに）イギリス製のキャディスプーン（紅茶の葉をすくうスプーン）、黄色のシェル模様はエナメルが美しいイギリス製（柄の先はコーヒー豆という懲りよう）、繊細なすかし彫りが職人の手わざを感じさせる一品・オランダのシュガーシフタースプーン、バラの彫りのフランス製ティースプーン、イギリスのジャムスプーン、フランスのジャムスプーン、そして白い柄はイギリス製のMother of pearl（真珠の母貝で作られたもの）が美しいフォーク、いずれも1800年後半から1900年初頭のものです。シルバーの定義は特にイギリスでは厳密で、銀の含有量が92.5％以上のものにしか本来は「シルバー」という言葉はつけられません。スプーンの裏や柄を見ると、刻印されたマークで作られた年代や場所がわかり、純粋なイギリスのシルバーを現すクラウンマークが胸を張って私達に「自分は正当なイギリスのシルバーウェア」だと主張しています。銀の産出量が少なくなってきたことや、コストを減らす目的で、近年はSilver Plated（銀メッキ）のものが増えてきました。柄も、動物の角や母貝などの自然のものから、プラスチックの発明によって柄が安っぽいものに変わったりしてきました。昔の丁寧な仕事を好むシルバースプーンファンにとっては残念なことです。毎日使っていれば汚れないと聞きますが、毎日使うなんてもったいない！。。。。というわけで、今日もPinocoは「銀みがき粉」でせっせと磨いています。「本当はこういうことってメイドさんがやっていたんだろうなぁ」なんてメイドのいないPinocoは思いながら。