1900〜1930年頃のイギリス、Grimwade社の陶器です。右手前からゼリーモールド（写真の原理で大きく見えますが、これは一番小さなサイズです）反時計周りに、Currantsジャー、モイストシュガー、巨大なモイストシュガー（個人的にはあんまり可愛くないかも）、レンズ豆用のLentils。真ん中のクイック・クッカーにはプディングの作り方が書かれており、クッカーの四隅にヒモを通し、フタをぴったりと締めるために、少しの生地を中心の穴に詰めて使うこと、（従来プッディングを作る時に必要な）かぶせ布は不要！なんて書いてあります。サイズは４種類ありますが、これは一番小さなもの。直径11.5センチほどです。ジェリーモールドはイギリスの陶磁器メーカー、パラゴンとのダブルネーム。びっしりと表と裏に書かれた広告の中には、「女王様もこう言っています”一家に一つクイックカーを！”と」。左端はパイファネル２種。特に左のタイプは珍しい柄（右のゼリーモールドと同じ）です。帽子をかぶったやっこさんのよう。パイファネルというのは、パイを焼くときに生地のまんなかに置き、蒸気を逃がしてパリッとパイを焼くための、ヴィクトリアン時代の発明品です。グリーンレターは当時人気でした。